父そして母のこと。

久しぶりに実家へ。
父84 母は81。
ふたりで暮らしていますが母は認知がすすみ、いろいろな方々のお世話になっています。
父は食事、洗濯など何でもします。します、と言うより父的には、やるしかないし、
俺はできるよ!です。デイサービスの朝はトイレの失敗やら気持ちの高ぶりなど、その日、その日出たとこ勝負の毎日。
それでも、自分が生きている限り、俺は母ちゃんとふたりで暮らすでな、です。

そんな父は歴史、古文書が好きで好きで、どの部屋も書き物から本が山積みで、先日遂に玄関の下駄箱から靴が無くなり、本、本、本。母もデイサービスの迎えが来るまで椅子に座り、分かってるのか定かではありませんが、本を開いているようです。

母は私が小さい頃の事を話し出しても、一緒に同じように思いを語るのは難しく、いつのまにか自分の小さい頃の家の事や女学校の頃の話しになってしまいます。そんな時は、とてもいい顔で無邪気です。
父の頑張りを応援して、今日も「お母ちゃんの事、ありがとね。よろしくね。」と言って帰って来ました。
実家の庭は今ピンクのオイランソウの花が満開で鳥が運んでくれたプルーンの木に薄紫のプルーンが沢山なっていました。